「以前から会社の体制として取り組んでいることですが、事務所内にデマンドを置いて、使用電力の平均値をなるべく下げようと呼びかけています。また、社内報やポスターでも積極的に周知して、皆で省エネに取り組んで行こうと呼びかけています。本社の事務所でできるエコの取り組みには限界がありますよね。本来ならもっと設備投資をして、最新のエコ機器を構えたいところですが、建設業界は景気が悪い時代ですからそういう訳にもいきません。だからこそ事務所で『できることは自分たちでやろう』という意識をもって取り組んでいます。」
「現在、屋上に蓄電機能のある太陽光パネルを設置する準備をしているところです。今回の太陽光蓄電装置をつけると、緊急時も2階と4階に一列の蛍光灯が使えるようになり、水をポンプで上にくみ上げることが可能になります。
これは万一の災害時に水洗便所が使えるので災害復旧用に利用できますし、普段はデマンド量を下げるための補助として使えます。災害時の水確保のために雨水タンクを設置し、井戸も掘っています。これらは飲料水にはなりませんが、トイレの水には使えるんですよ。
万が一の場合は、食料品も3日分は備蓄がありますので地元の人たちにも来てもらってここで過ごしてもらうことも可能です。その点は防災とエコはつながるのではないでしょうか」(近藤さん)