「節水」というのは我々の仕事柄なかなか難しいことなんですね。工場では洗車機やスチームなど、クルマに水をかけっぱなしにしなくてはいけない作業もあります。それで、うちでは、「仕事が終わったら、水道の蛇口をしっかり閉めて帰ろう」ということにしています。
通常は機械につながった水は機械の手元で止まるので、蛇口はそのまま開けっ放しにしておくものですが、昔、朝出社したら、水がじゃんじゃん漏れていたことがあったんです。それを見て、「これはもったいないじゃないか!」ということになって、それから、多少手間がかかってもしっかり蛇口を締めて帰るようになりました。
工場ではエアを溜めるコンプレッサーをずっと動かしています。コンプレッサーは中の空気圧が下がるとスイッチが入って自動的に稼働する仕組みです。コンプレッサーの先に機械をつなげっぱなしにしていると、タンクのエアが手元の取り付け付近から微妙に漏れていくんですよ。
そのため、知らないうちに圧が下がって夜中誰も居ない時に勝手にコンプレッサーの電源が入ることもありますし、そんなことを繰り返しているとコンプレッサー自体も傷みます。だからタンクのエアが無駄に抜けないよう、繋いだ機械もちゃんと外して帰ろうということになりました」(横田さん)